住宅ローンおすすめ金利比較ランキング 変動金利・固定金利で最強となる銀行の選び方

“住宅ローンを契約したいと思っても「金融機関の候補がありすぎて、どこ選べばいいのか分からない!」という人は多いでしょう。

都市銀行、ネット銀行、地方銀行など、ひと口に住宅ローンと言ってもさまざまな金融機関とローン商品があります。

そこで今回は、おすすめの住宅ローンをランキング形式で紹介しながら、住宅ローンの選び方や借り換えに注意すべき比較ポイントなどを考えていきましょう。

住宅ローン金利比較おすすめランキング

住宅ローンは変動金利が低い順でランキングにしてます。その理由は、住宅金融支援機構における「住宅ローン利用者の実態調査」によると、住宅ローン利用者の多くは変動金利を選択しているためです。

金利が上昇すると予想される方は、固定金利を望まれるかもしれません。ただし固定金利は各行取扱にかなりの差があるのと、毎月見直しがある点には注意しましょう。

また、金利が安くなる「優遇条件」もあるので、単純に低金利である住宅ローンを選ぶよりも、申込者の状況に応じて選択していくことが重要だと思います。

住宅ローン選びに迷ったら、「住宅ローンの選び方・比較するポイント」もお読みください。

住宅ローンの金利比較

金融機関名変動金利固定金利借入金額借入期間
住信SBIネット銀行0.41%20年2.02%500万円以上
1億円以内
1年以上35年以内
SBI新生銀行0.32%10年1.05%500万円以上
3億円以内
5年以上35年以内
イオン銀行0.52%10年0.93%200万円以上
1億円以内
1年以上35年以内
三菱UFJ銀行0.475%10年1.05%500万円以上
1億円以内
2年以上35年以内
ANAマイル付き住宅ローン0.397%10年0.750%500万円以上2億円以内35年以下
ARUHI住宅ローン「フラット35」1.270%
(団信あり・借入期間35年)
100万円以上8,000万円以下15年以上35年以内
auじぶん銀行0.410%10年0.745%500万円以上
2億円以内
1年以上35年以内
横浜銀行0.415%10年0.890%1億円以内35年以内
(変動金利型)
ソニー銀行0.457%10年0.750%500万円以上
2億円以内
1年以上35年以内
りそな銀行0.470%10年0.845%50万円以上
1億円以内
1年以上35年以内
三井住友銀行0.475%10年0.89%100万円以上
1億円以内
1年以上35年以内
PayPay銀行0.380%10年0.780%500万円以上
2億円以内
1年以上35年以内
楽天銀行住宅ローン(金利選択型)0.537%10年1.115%500万円以上1億円以内35年以内
楽天銀行住宅ローン「フラット35」1.52%
(団信あり・借入期間35年)
100万円以上8,000万円以内35年以内
※2024年3月1日現在
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住信SBIネット銀行ネット専用住宅ローン

ネット銀行として圧倒的人気の住信SBIネット銀行の住宅ローンです。

価格.com 住宅ローンカテゴリ 人気ランキング新規・借換え(変動金利)第1位(集計期間:2021年7月1日~2021年12月31日)を獲得しています。

全疾病保障が魅力の団信は、保証料負担がありません。さらに女性の方は「がん診断給付金特約」が基本付帯されます。

当然借入までのすべての手続きはWEBで完結できます。保証料無料・一部繰上返済手数料無料など費用負担の心配もありません。

主な金利例(年利)(ネット専用住宅ローンのお客さま向け金利引下げプラン適用)

変動金利タイプ
(通期引下げプラン)
0.41%
固定金利
(当初引下げプラン)
20年固定:2.00%

SBI新生銀行パワースマート住宅ローン

ブランドイメージ調査で「金利+諸費用が魅力の住宅ローンNo.1」「借り換えを検討したい住宅ローンNo.1」「総支払額で選びたい住宅ローンNo.1」を獲得している住宅ローンです。

日本マーケティングリサーチ機構調べ
2022年3月期_ブランドのイメージ調査(2022年2月7日~3月9日実施)

申込~契約まで来店不要で、充実した団信の保険料が0円で付与できる他、原則保証料0円、一部繰上返済手数料0円といった諸費用負担の少なさが人気です。

様々なライフプランにあった金利設定が可能な商品でもあります。

契約事務手数料/保証料については、借入金額がいくらでも55,000円の定額型を適用可能です。

※ただし、変動金利<変動フォーカス>0.45%のみ、借入金額×2.2% 保証料:無料

主な金利例(年利)

変動金利(半年型)タイプ
<変動フォーカス>
0.32%
変動金利(半年型)タイプ0.65%
当初固定金利タイプ1年固定:0.85%
3年固定:0.75%
5年固定:0.80%
7年固定:0.90%
10年固定:1.05%
15年固定:1.30%
20年固定:1.45%
借り換え金利0.42%(選べる金利・事務取扱手数料優遇キャンペーン)

イオン銀行住宅ローン

流通大手のイオングループの住宅ローンです。イオン銀行は、入会と同時に「イオンセレクトクラブ」に入会することになり、ゴールドカードも付帯されます。

イオンでの買い物が常に5%オフになり、専用のイオンラウンジが利用可能になります。近隣にイオンの店舗がある人は、特に利用価値が高い住宅ローンといえます。

相談窓口は全国のイオンモールにあり、365日いつでも相談を受付けしています。不安があった際にすぐ相談できる環境が欲しい人も、イオン銀行を検討する価値があります。

居住不能信用費用保険が付与できる団信など独得の特徴も注目を集めています。

主な金利例(年利)

変動金利
(新規お借入れ)
0.52%
当初固定特別金利プラン3年固定:0.68%
5年固定:0.74%
10年固定:0.99%

三菱UFJ銀行住宅ローン

メガバンクの一つである三菱UFJ銀行の住宅ローンです。同行は「日本における民間金融機関住宅ローン」で15年連続取扱残高№1を誇ります。

印紙代0円、一部繰上返済手数料0円(Webで手続きした場合にのみ)、団信保証料0円など、費用負担を少なく利用できる点がうれしいポイント。「7大疾病保障付住宅ローン ビッグ&セブン〈Plus〉」で補償内容を2つのタイプから選択できます。

主な金利例(年利)(事務手数料型)

ずーっとうれしい金利コース変動0.475%
プレミアム住宅ローン固定10年 年1.05%
ずーっと固定金利コース固定31年~35年 年1.81%

ANAマイル付き住宅ローン

ANAといえば日本の航空会社最大手として知られています。そのANAグループの一つである「ANAファシリティーズ株式会社」が「ソニー銀行株式会社の」銀行代理業者として申込を媒介する住宅ローンが「ANAマイル付き住宅ローン」です。

「がん団信50」は金利上乗せなしで付与。金利上乗せ0.1%の「がん団信100」はがんと診断されると住宅ローン残高は0になるだけでなく、診断給付金100万円、がん先進医療給付金通算1,000万円を受け取ることができます。

保証料、収入印紙代、繰上返済手数料などの諸費用は0円。公式ホームページからの申込でANAマイル特典を借入額に応じて貯めることができます。

主な金利例(年利)(新規購入で自己資金10%以上)

変動金利(変動セレクト住宅ローン)0.397%
固定金利(固定セレクト住宅ローン)10年固定:0.900%
15年固定:1.621%
20年固定:1.842%

ARUHI住宅ローン「フラット35」

住宅ローン専門金融機関では国内最大手の「ARUHI」のフラット35です。

フラット35の取扱件数は11年連続シェアナンバーワンを誇ります(2010年度から2020年度統計、取扱全金融機関のうち借り換えを含むフラット35の実行件数、2021年3月末現在、ARUHI調べ)。

2021年オリコン顧客満足度調査のモーゲージバンク部門にて第1位も獲得しています。

業界最低水準の金利、保証料・繰上返済手数料が原則無料が人気の秘密。事前審査は最短1営業日、本審査は最短3営業日のスピードも魅力です。

主な金利例(年利)新規借入・フラット35Sを適用した場合

機構団信加入15年~20年:固定1.250%
21年~35年:固定1.410%
団信不可入15年~20年:固定0.790%
21年~35年:固定1.210%

auじぶん銀行

三菱UFJ銀行とKDDIが共同出資したauじぶん銀行も、ネット銀行でトップクラスの金利水準を誇ります。店舗を保有しないネット銀行ですので人件費などを削減できる分、低金利が実現できるのです。

2021年、オリコン顧客満足度調査「住宅ローン金利」で第一位を獲得しており、利用者の人気も高くなっています。団信の保障内容も拡充しており、万が一の際の保障も手厚くカバーできます。

主な金利例(年利)

変動金利
(全期間引下げプラン)
0.389%
固定金利
(当初期間引下げプラン)
2年固定:0.600%
3年固定:0.760%
5年固定:0.840%
10年固定:0.885%
15年固定:1.375%
20年固定:1.455%
30年固定:1.800%
35年固定:1.930%

横浜銀行住宅ローン

地方銀行でトップクラスの実力を持つ横浜銀行の住宅ローンです。対象物件は神奈川県全域および東京都の一部に限定されていますが、インターネットから事前申込が可能。

充実の団信特約に合わせて自然災害支援特約の付帯も可能です。インターネットバンキングの利用で、一部繰上返済と金利種類変更の手数料が無料となります。

主な金利例(年利)

融資手数料型金利プラン変動金利型:0.415%
固定金利指定型10年:1.140%
超長期固定金利型20年超35年以内:1.780%

ソニー銀行住宅ローン

ソニー銀行では「変動セレクト住宅ローン」「固定セレクト住宅ローン」の低金利住宅ローンが人気です。

2021年オリコン顧客満足度調査で、住宅ローン11年連続総合1位(2011年~2021年発表)を獲得しており、非常に顧客満足度の高い住宅ローンです。保証料0円といった諸コストの負担も少なく、上乗せ金利年0.1%で手厚いがん保障の「がん団信100」、上乗せ金利なしの「がん団信50」を選択できるようになっています。

主な金利例(年利)新規購入で自己資金10%以上

変動金利
(変動セレクト住宅ローン)
0.397%
固定金利
(固定セレクト住宅ローン)
10年固定:0.900%
15年固定:1.621%
20年固定:1.842%

りそな銀行住宅ローン

メガバンクとは一線を画したサービスを提供しているりそな銀行の住宅ローンです。限定金利キャンペーンを随時行っており、利用者に好評を得ています。

病気や怪我で所定の状態に該当すれば、仕事に復帰できても住宅ローン残高が0円になる、手厚い保障の「団信革命」が人気。一部繰上返済手数料無料など、費用負担も少なくなっています。

主な金利例(年利)

変動金利・全期間型・融資手数料型0.470%
固定金利・当初型・融資手数料型2年固定:1.085%
10年固定:1.025%
20年固定:2.725%

三井住友銀行WEB申込専用住宅ローンⅠ

こちらもメガバンクの一つである三井住友銀行の住宅ローンです。共働きのご家庭におすすめの「クロスサポート」や「8大疾病保障付」「自然災害時返済一部免除特約付」といった手厚い保障が魅力です。

専用アプリから手続き可能。ライフプランに合わせた金利設定も可能になっています。

主な金利例(年利)

最後までずーっと引き下げプラン変動:0.475%~0.725%
2年固定:1.15%~1.40%
3年固定:1.45%~1.70%
5年固定:1.50%~1.75%
10年固定:1.53%~1.78%
最初にぐぐっと引き下げプラン10年固定:0.88%
超長期固定金利型プラン
(借入金額の50%以上超長期固定金利型で
借り入れの場合)
10年超~15年以内:2.11%~2.51%
15年超~20年以内:2.18%~2.58%
20年超~35年以内:2.22%~2.62%

PayPay銀行住宅ローン

数あるネット銀行の中でもトップクラスの金利の低さを誇るのがPayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)の住宅ローンです。

保証料・印紙代。一部繰上返済手数料が無料、充実の団信ラインアップも人気のひとつです。

返済はPayPay銀行口座に限られますが、手数料無料の定額自動入金サービスで定期的な資金移動が可能です。

主な金利例(年利)

変動金利
(全期間引下型)
0.349%
固定金利
(当初期間引下型)
2年固定:0.590%
3年固定:0.720%
5年固定:0.840%
10年固定:0.960%
15年固定:1.690%
20年固定:1.910%
30年固定:2.090%
35年固定:2.140%

楽天銀行住宅ローン(金利選択型)

通販最大手楽天グループの楽天銀行が独自に手掛ける住宅ローンです。エントリー&住宅ローン新規借入で楽天会員ランクに応じて楽天ポイント(期間限定ポイント)が付与されます。

主な金利例(年利)

変動金利0.535%
固定金利5年固定:1.077%
10年固定:1.398%

楽天銀行住宅ローン「フラット35」

楽天銀行が取扱う「フラット35」です。業界最低水準の全期間固定金利を誇ります。

主な金利例(年利)(住宅建設費または住宅購入価額に対するお借入額の占める割合が90%以内)

団信あり15年以上20年以下:固定1.49%
21年以上35年以下:固定1.65%
団信なし15年以上20年以下:固定1.29%
21年以上35年以下:固定1.45%

住宅ローンの選び方・比較するポイント

「住宅ローンの選び方」は人それぞれだと思います。申込者の状況に応じて選択していくことが重要だと思います。

不動産業者が紹介してくれる金融機関を選ばれる方もおられます。たしかに不動産業者が日々出入りしている金融機関であれば、ある程度の融通が通用する場合も多いので、ひとつの選択肢かもしれません。

しかしその金融機関で間違いないかどうか、自らで判断することも大切でしょう。

それを踏まえて「住宅ローンを比較するポイント」を考えてみました。

①金利

金利はどうしても「低金利」に目が行きがちです。当然金利が低いほうが支払金額も低くなりますので、魅力に感じるでしょう。

しかし住宅ローンは今後長期に渡って支払いを続けていかなければいけません。金融機関によっては期間限定の特別金利を設けている先などもありますので、長期的な視点から金利を比較していく必要があるでしょう。

また金利のタイプについても考えておく必要があります。住宅ローンの金利は主に以下の3種類がありますので、自分のライフプランなども考慮して選択する必要があるでしょう。

  • 変動金利型
  • 全期間固定金利型
  • 固定金利期間選択型

このうち一番低いタイプは「変動金利型」です。ただ今後、金利上昇が予想される場面では、固定金利を選択するもの一つの手段です。

全期間固定金利型」「固定金利期間選択型」のいづれも返済計画を立てやすいというのがメリットです。

金利種類に合わせて「金利優遇の条件」を踏まえておかなくてはいけません。今後メイン先として考えているのであれば、例えば「給与振込が可能か」なども事前にチェックしておくようにしましょう。

②団信

万が一に備えての「団信」も比較のポイントでしょう。団信の種類は金融機関によってかなり差があります。

保障が手厚い団信の場合、金利が上乗せされることもありますので、こちらも自らの状況をよく考えて選択するべき項目です。

最近では一般団信(死亡や高度障害)だけでなく「三大疾病団信(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)」「八大疾病団信(高血圧症、糖尿病、肝硬変、慢性腎不全、慢性膵炎)」といった種類も増えています。

ただ自身の健康状態では団信に加入できないこともあります。この点にも注意しておくべきです。

③地域制

ある意味、住宅ローンを比較するポイントで一番頭にいれておくべき点が「地域制」だと思います。

住宅ローンは今後、長期に渡って返済していかなければいけないローンです。いざという際に相談できるように、対象物件に身近な金融機関を選択するべきではないでしょうか?

最近ではネット銀行でも魅力的な住宅ローンが増えています。ただネット銀行では「対面での相談」ができません。

メールやチャットの相談に不安を感じる方は、やはり身近に有人店舗を構える金融機関を選択肢と挙げておくべきでしょう。

住宅ローンの金利は2種類

住宅ローンでは、借り入れた元本に「金利」をもとに計算された利息を合わせて支払う必要があります。

ローンにおける金利は大きく分けて「変動金利」と「固定金利」の2種類です。

原則として変動金利の方が金利は低くなります。

ただし、将来的に金利が上昇した際に返済額がアップし、総返済額が大きくなるリスクがあります。

一方の固定金利は、市中金利が上がることがあっても利息に変動はありません。契約時点で総支払額が確定します。

変動金利

文字通り、借入金利が変動するタイプです。

一般的に半年に1度の金利見直しが行われ、支払額は5年毎に見直しが行われます。つまり返済額は当初から5年間は同じ支払額ということになります。

変動金利の基準は「短期プライムレート」の金利を基準に各金融機関が独自に設定します。

近年は史上空前の低金利が長く続いていることで月々の支払額が低いため、選択されるケースが多くなっています。

ただし今後、もし金利が上昇する局面になった場合に、支払う利息もそれに応じて上昇するというデメリットがある点は常に気を付ける必要があります。

固定金利

固定金利は、借り入れ当初に契約した金利がずっとそのまま適用されるタイプです。

契約の時点で毎月の返済額が確定し、総返済額も変わることがありません。

返済計画が立てやすいという変動金利にはないメリットがあります。

固定金利は短期プライムレート金利ではなく、10年物国債などの長期金利が指標となります。

金融市場の動きに連動するように金利が決まる方式です。

固定期間には2年程度の短期間から35年といった長期間が各金融機関で設定されています。固定期間の終了時には、再度固定金利を選択するか、変動金利に切り替えるのかを決定します。

何も手続きを行わなければ自動的に変動金利となる金融機関も多くなっていますので、契約時に確認しておくようにしましょう。

金利優遇

現在の各金融機関では「金利優遇」を行っている先がほとんどです。

変動金利・固定金利とも「店頭基準金利」から金利引き下げを行っています。実際に支払うべき利息はこの優遇後の金利から決定されることになります。その結果、各金融機関の金利競争もあり、住宅ローンの金利は非常に低い水準となっています。

優遇条件は各金融機関で異なります。最近では特に条件を設けていない先も多くなっています。また固定金利での固定期間終了後の金利優遇の取扱なども異なっています。

不明な点は必ず担当者に確認して、納得した上で契約を行うようにしましょう。

住宅ローンにかかる諸費用はいくら?

住宅ローンの諸費用には、主に以下のようなものがあります。

項目内容金額
融資手数料金融機関に対しての手数料。約3万円~5万円
保証料金融機関の保証会社に支払う費用。借入額や返済期間によって決められます。目安は「35年ローンで借入金額1,000万円」の場合、約20万円
団体信用生命保険料通常は金利に上乗せされるので、別途支払う必要はありません。実質的な負担目安は約10万円~15万円
収入印紙代契約書に貼付けする印紙代。契約金額によって決められます。約1万円~3万円
登記費用物件に対する保存登記・所有権移転登記・抵当権設定登記に対する登記代、及び司法書士に対しての報酬費用。約10万円程度

その他、火災保険料・地震保険料などの負担もあります。

これらの諸費用は物件内容や借入内容(借入金額・借入期間)、借入先の金融機関や商品内容、その他の条件のよりかなりの差が生じてきます。

一般的には「借入金額3,000万円で諸費用約100万円」といわれていますが、事前に金融機関の担当者や不動産会社に確認しておくことが大切です。

保証料

住宅ローンの諸経費で、特に高額になるのが保証料(住宅ローン保証料)です。
借主が住宅ローンの返済ができなくなった時、保証会社に借主の肩代わりをしてもらうものです。

銀行では、万が一借主が支払えなくなった際に回収できない「貸し倒れ」を絶対に防ぎたいと考えています。

つまり保証料は銀行にとっての保険に該当します。

以前の住宅ローンは「連帯保証人」を選定することで、借主が返済不能に陥った場合に連帯保証人からローンの残債を回収していました。

しかし、連帯保証人を頼める人は簡単には現れません。

連帯保証人の代わりになる保障の形態として利用されるのが保証会社です。

借り手が返済不能になった場合、保証会社がローン残債を銀行に支払います。
とはいえ借主への債権が保証会社に移るだけですから、返済義務がなくなるというわけではありません。

保証会社を利用して保証料を支払う方法には「借入時に一括払い」のほか、「毎月の返済に上乗せ」する方法もあります。

一括の場合は借入金額の2%程度、毎月返済はローン金利に0.2%程度上乗せされるのが一般的です。

団体信用生命保険

住宅ローンを組む時、ほとんどの場合は団体信用生命保険に加入します。

住宅ローンの契約者にもしものことがあった場合、保険金が遺族ではなく「金融機関」に支払われる保険です。

万が一があった後のローン残債の支払いは免除されます。

団体信用生命保険の保険料は金利にあらかじめローンに組み込まれているか、あるいは銀行が負担しますので、利用者が別途支払う必要はありません。

住宅金融支援機構の「フラット35」の場合、以前は団体信用生命保険への加入は任意でした。

その代わり住宅金融支援機構が提供する団信(機構団信)が用意されており、毎月の住宅ローン返済とは別に、団信特約料という保険料を毎年支払う必要がありました。

平成29年10月1日以降にフラット35に申し込みされた方を対象に、団体信用生命保険付きのフラット35の取り扱いがスタートしています。

毎月の返済金額の中に団体信用生命保険に必要な費用が含まれるため、年払いでの団信特約料の支払いが必要ありません。

登記費用

住宅ローンでは、購入・対象物件に「抵当権」という権利設定を行います。万が一債務者が返済不能になった場合、この「抵当権」を行使して物件の処分を行い、債務返済に充当することになります。

「抵当権」を設定する際に必要なのが登記費用で、一般的には司法書士に支払う報酬分と合わせて負担しなければいけません。その他、物件に対する所有権移転登記などの費用も負担する必要があります。

印紙代

契約時の契約書などに張り付けする印紙代も負担する必要があります。「金銭消費貸借契約証書」の印紙代はその契約金額、つまり借入金額によって決められます。その他付属する各契約書にも収入印紙が必要な場合が多くなっています。

オススメはフラット35?民間ローン?

住宅ローンには、銀行が独自に展開している住宅ローンのほかに住宅金融支援機構と民間金融機関が提携して扱っている固定金利の住宅ローン「フラット35」があります。

民間の金融機関は基本的に変動金利を採用しているため、固定金利の選択肢として有力です。

民間の金融機関は都市銀行や全国の地方銀行、ネット銀行、信用金庫など全国に窓口があります。

窓口はさまざまですが、借りられる人の条件や住宅の条件はどこでも変わりません。

一概にどちらが優れているとはいえません。特徴を見比べて自分に合う方のローンを利用しましょう。

以下に両者の違いを紹介します。

相違点1.金利タイプが異なる

金利に「固定」「変動」があるのはすでに紹介した通りです。

フラット35では固定しか選ぶことはできません。一方の民間の住宅ローンでは、「変動金利」「固定期間選択型」「固定金利」などのタイプから選択できます。

民間ローンのほうが、利用者の希望に応じられる選択肢が揃っています。

相違点2.保証料の違い

民間ローンでは、保証会社を利用するための保証料が必要です。金額は数十万円程度になることが一般的です。

フラット35では保証料がかかりません。

ただし、最近では民間ローンでもネット銀行を中心に「保証料無料」のローンも増えています。

相違点3.審査内容が違う

民間の住宅ローンの審査基準はさまざまですが、収入が年収の高さだけでなく「安定性」も評価される特徴があります。

正社員や公務員の評価が高くなりやすい一方、フリーランスや自営業などの固定給ではない人の評価は低くなりがちです。

一方のフラット35では、年収基準を満たしていれば審査に問題はありません。

総返済負担率が年収400万円未満の場合は30%、400万円以上の場合は35%以下に収めることが条件です。

フラット35が向いている人

フラット35に向いているのは、フリーランスや自営業など「収入は十分にあるが安定性に欠ける人」です。

収入の安定性が審査基準に含まれる民間ローンに比べ、年収基準さえクリアすればOKのフラット35のほうが収入面の審査面で有利です。

そのほか、固定金利であることがフラット35のメリットです。
借入時に総返済額を確定させて老後の資金計画を綿密に練りたい人や金利の変動を気にしたくない人も、フラット35のほうが適していると言えます。

民間住宅ローンが向いている人

民間住宅ローンでは、主に変動金利を採用しています。固定金利のフラット35よりも金利面で有利になることが多いのが特徴です。

そのため、総返済額を少しでも安くしたい人は民間の住宅ローンを選ぶほうが良いでしょう。

ただし、変動金利は今後の金利動向によって総返済額が上がるリスクもあります。

あるいは「懇意にしている銀行がある」場合も民間のローンが向いています。

例えば地方銀行はネット銀行や都市銀行に比べて金利は高めになっていることが多いですが、その地域に住む人が申し込む場合に審査が通りやすい傾向にあると言われています。

よく使う銀行であれば営業マンにも相談しやすいでしょう。

すぐに銀行に行って直接話が聞けるというメリットを享受したい場合、地元の銀行も含めて幅広く検討しましょう。

Q&A

Q:最強の住宅ローンはどれですか?

「最強」の捉え方も人それぞれだと思います。利用者がどの点を重要視するかで異なってくるでしょう。そこで口コミなど評判の高い「住信SBIネット銀行住宅ローン」が最強と言えるポイントは以下の通りです。

  • 「ネット専用住宅ローンのお客さま向け金利引下げプランによる最大引下げ後の金利」が業界最低水準。特に「借換」金利の低さは大きな魅力。
  • 「全疾病保障」の団信が保証料無料で付与
  • 女性の方は「全疾病保障」に加えて「ガン診断給付金特約」が団信に基本付帯
  • 金融機関宛て保証料、一部繰上返済手数料が無料
  • 「定額自動入金サービス」の利用で他行口座(※)から返済口座へ毎月自動(手数料無料)で資金移動可能
    (※都市銀行・ゆうちょ銀行・地方銀行・信用金庫・ネット専業銀行等の住信SBIネット銀行が指定する金融機関に限る)
  • 仮審査結果が最短即日回答、当然来店不要で手続き可能
  • ネット銀行の中でも知名度が高く顧客サービス内容が充実。価格.com 住宅ローンカテゴリ人気ランキング新規・借換え(変動金利)で第1位を獲得
    (集計期間:2021年1月1日~2021年6月30日)

Q:地方銀行でおすすめの住宅ローンは?

以下の3地域で、地域シェアなどから選んでみました。

北海道「北海道銀行」
・団信保障内容が充実。全疾病保障付きであればインフルエンザなどの日常の病気も保障。
・「ステップDo」「ハッピーエブリデー」の住宅ローン契約者の生活応援サービスが充実

関東圏「横浜銀行」
・地方銀行であるにもかかわらずメガバンク・ネット銀行並みの低金利適用が可能
・住宅ローン利用者に対してのライフコンサルティングサービスや優待サービスが充実
・金利が上乗せとなりますが、充実した団信を選択可能
・自然災害時支援特約を付与できる

関西圏「京都銀行」
・長期固定金利が低い
・満20歳以上満45歳以下の方はがん診断保険金特約付団信が金利上乗せ無しで付帯可能
・優待サービス「Club Off」が利用できる[/qa-box01]

Q:住宅ローンは何歳まで組めますか?

年齢条件は各金融機関で異なっています。「申込時の年齢」「完済時の年齢」が各金融機関の住宅ローン商品で決められています。一般的には以下の条件となっている先が多いようです。

  • 申込時の年齢:20歳以上65~70歳未満
  • 完済時の年齢:80歳未満

住宅ローンは一般的に借入期間が「最長35年以内」となっている先が多くなっています。仮に65歳で借入した場合、完済時の年齢が80歳未満となっていると、15年未満で返済しなければいけません。借入金額が短くなるとその分、毎月の返済金額も増えてしまいますので、この点には注意しておくべきでしょう。

また60歳以上の高齢になると、審査基準も厳しくなることが予想されます。定年になっえた後の返済計画がしっかりしていることも求められます。

ちなみに、2022年(令和4年)4月から成人年齢が、現行の20歳から18歳に吹き下げられます。ローン契約も18歳に達すると、親の同意不要で行うことができるようになります。これに伴い、今後申込時の年齢の引下げも、金融機関で検討されていくことも予想されます。

Q:住宅ローン審査はどのくらいかかる?

住宅ローン審査にかかる期間は、一般的には以下のようになっています。

  1. 事前申込~事前審査:約3~4日程度
  2. 正式申込~本審査:約1週間~2週間程度

審査期間は申込内容(申込者の属性・物件所在地・物件内容)によって変わってきます。審査基準がギリギリの場合、追加書類を求められ、その分日数がかかることもあります。

また期末期など、金融機関側の都合で日数がかかることもあります。

最近ではネット銀行などを中心に「事前審査が即日」という先も多くなっていますが、いずれにしても余裕を持った申込と、金融機関側から連絡があった場合の素早い対応が大切です。

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