目指せ!ドンドンドンキ~バンコクの“トンロー街道” コンドミニアムお遍路の旅
バンコク市内、日本人の中心居住エリアであるトンロー地区。この“トンロー”の意味って、ご存知ですか?単語的にはトーンが金(ゴールド)、ローはハンサム(男前)ということになりますが、実際はトンローさんというタイ海軍の軍人が住んでいたことが、名前の由来です。
今回はスカイトレインのトンロー駅からスタートして、今年開業して話題を集めている商業施設 DONDON DONKI までを、徒歩で移動してみることにしましょうか。徒歩圏といえる距離ではないのですが、ゆっくり歩を進めていくことにしましょう。
トンロー駅の南サイド(ソイ偶数側)にはスクムビット通りに沿って、高層コンドミニアムが数珠つなぎに並んでいます。現在建築中のプロダクトも含めて壮観ともいえる眺め。まさに拝みたくなるような?光景です。しかしこれだけ並んで建っていますと、部屋の位置によっては高層階でも眺望が遮られてしまいそうですね。
駅周り(南側)の主なコンドミニアムの物件名と部屋数を挙げておきましょう。
BEATNIQ (197)
THE CREST 34 (265)
KEYNE (208)
NOBLE REMIX (504)
NOBLE REMIX 2 (152)
THE ESSE (338)
また、スクムビット通りからラマ4世通りに伸びる各ソイ、特にスクムビット ソイ36には近年多くの新築コンドミニアムが、ほぼ一時にアナウンスされました。決して道幅の広い通りでもないのですが・・・以下にソイ34~40立地の物件名を列挙します(築古および建築中のものを含む)
TIDY DELUX 34 (141)
V TARA (467)
168 (105)
IDEO Q 36 (449)
RHYTHM 36-38 (496)
LE VIE EN ROSE (78)
URBITIA (130)
OKA HAUS (1178)VON NAPA (76)
ASHTON MORPH (199)
IDEO MORPH (361)
PLUS 38 HIP (112)
SILVER HERITAGE (27)CONDO ONE THONGLOR (132)
こうして見てきますと、表(スクムビット)通りに面した物件群だけでも計1600室以上、“コンド戦争”となっているソイ36だけでも3000室近い供給、その他のソイ立地プロジェクトを加えると計5600ユニットがひしめいていることになります。率直に言って、駅から距離のある物件などは、テナントさん確保が非常に厳しい状況ではないかと。比較的低価格で購入した方も多いでしょうから、競争に打ち勝つためには低家賃勝負の局面になること必定ですね。
トンロー通り(スクムビット ソイ55)に入って、程なく左手に見えてくるのがTHE BANGKOK THONGLOR (148)
ここまで駅からは500メートルといったところ、同じ並びに大型のサービスアパートメントが続いています(1件は建築中)
通りの右手(トンロー ソイ4)にはQUATTRO (446) が。こちらは日本人駐在員(&家族)に大変ポピュラーな物件ですね。表通りから少し中に入りますので、閑静な環境です。ちなみに画像の価格表は物件完成前の売り出し時期(2009年2月)のもの。平米単価で10万バーツ台前半~という数字ですので、現行のリセール価格(平米単価で25万バーツ前後)の半分ほどだったわけです。
QUATTROと同じく大手のサンシリ社が手掛けたHQ (197)、駅からは1キロ弱の距離です。
こちらは今やベテラン組の EIGHT THONGLOR (196)。築10年ほどの物件ですが、同じく建築当時(2008年)の価格表を見てみましょうか。ディスカウント後の数字は平米単価で12万バーツ以下、2019年の今ではオンヌット以遠の新築プロジェクトのほうがずっと高いですね・・・
さてさて、やっとドンキのある路地(トンロー ソイ10)までたどり着きました。ここを右折、しかしドンキはエカマイ通り寄りの位置ですので、もうひと踏ん張り。このソイには HAMPTON THNGLOR 10 (193) という物件があります。
やや築古の物件ですが、平米単価10万バーツ~というかなり割安の価格で中古マーケットに登場しています。もっとも“古き良き時代”の物件ですので、最小のユニットで100平米弱、200平米超のユニットも多いので相応の予算が必要となるのですが。
このソイにはPARC ORIGIN THONGLOR (1511) という驚愕規模のメガプロジェクトが建設予定です。 こちらはまた改めて取り上げてみることにしましょう。
ドンキの施設内には飲食店の数も多く、カラオケやインドアスポーツコートも付帯していて、単なる食料品調達の場所ではないアミューズメント施設の趣があります。それにしても噂通り、日本食品のラインアップは充実してますね。特売コーナーなどもあって、もう掛け値なしに日本国内となんの違いも感じられません。
以前はより北側にあるJアベニューがエリアの“へそ”だったのですが、今回歩いてみた比較的スカイトレイン駅に近い界隈も、随分と賑わいを見せてきています。文中で触れた物件以外にも、トンロー通りから左右に伸びるソイ中(奥)にも実に多くのコンドミニアムやアパート群があって、合計しますとトンロー地区全体では八十八(四国お遍路で訪れる寺院数)を優に越えてしまいますので、それらについては追い追いの“お参り”ということで・・・
*文中の物件名については表記の一部を省略している場合があります。
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