予算別シミュレーション もしバンコクで暮すとしたら?【住居編】
「バンコク大家」予算別シミュレーション もしバンコクで暮すとしたら?【住居編】
外国での生活を考えるにあたって、何といっても気になるのが費用面。現地での生活全般で経費がかかり過ぎてしまうと、実現性が乏しくなってしまいます。
またただ単に物価が安いというだけでは、日本人にとって実際に暮らしやすいのかどうか不安が残ります。海外ロングステイの醍醐味は、異文化の土地で楽しく日々を送ることであって、わざわざ苦労をしに行くわけではないのですから。
日本で生活するよりも割安に暮せるか、そして衣食住の観点からも無理なく滞在することが可能かどうか、以下タイについてこの2点を中心に見ていくことにしましょう。
これからバンコクで暮すことを想定した金銭的なシュミレーションを住居編(本稿)、食事編、生活編、総合編と4回にわけてご紹介します。
*為替レートは1バーツ=約3円として計算しています。
日タイ物価比較
基本的にはタイの物価は日本より割安ですが、なかにはそうでないものもあります。日本と比べて高価、あるいは割高に感じられるものを先に挙げてみましょう。
・車
・外国製品(食品 衣料 電化製品など)
・外国料理 各種ファーストフード
自家用車を持つことは一昔前まではタイの人々にとってステータスのひとつでした。最近になって低価格帯の車種が登場してきましたので、以前よりは手軽に購入できるようになってきていますが、やや高級な車種になると新築のコンドミニアム1室のほうが安いという事もよくあります。
中国やアジア諸国からの安い製品以外はまだまだ外国製品は“舶来”のイメージ。タイ製のものと比べて、価格が2倍、3倍になることも珍しくありません。
輸入食材が高いので、どうしても外国料理レストランのメニューの値段も高くなってしまいます。ハンバーガーやピザなどファーストフード系の食事も割高です。
では続いてタイで安いものを挙げていきましょう。
・生鮮食料品(野菜 肉 果物)
・タイ料理の外食費
・タクシー、バス代
・住居費(低~中価格帯)
などが筆頭でしょうか。
タイはまさに食の宝庫です。ただ単に安いだけではなく、その種類も実に豊富。地元のマーケット(市場)に行けば、キロ単位数十円で様々な野菜や果物が手に入ります。屋台や食堂での外食も当然安価で、ご飯もの、麺類、惣菜、スナック、お菓子、飲み物など何でもござれです。またデパートやショッピングモール、大型スーパーマーケットにはカードやチケット制の食堂街(フードコート)があり、外国人でも気軽に利用することができます。
バンコク市内の移動手段としては、BTS(スカイトレイン)とMRT(地下鉄)が渋滞の影響も受けず大変に利用しやすいのですが、路線が限定されていてバンコク市内をくまなく移動できるわけではありません。コスト的にはタクシーとバスが驚くほどの安さです。タクシーは初乗り料金が約100円、バスであれば30~50円ほどでほぼ市内全域を移動できます。最初のうちはスカイトレインや地下鉄を使い、慣れてきたらタクシーやバスをうまく使い分けていくと行動範囲も広がります。
ロングステイの最もベースの部分、「住」に関してもタイでは実にバラエティに富んだ選択が可能です。居心地の良い居住空間を確保できるかどうかは、充実したステイを楽しめるかどうかの大きなポイントです。タイでは外国人でも煩雑な手続きや書類が一切必要なく、気軽にアパートやコンドミニアムを借りることができます。不動産の購入を考えている方もまずは賃貸生活からスタートしてみて、生活習慣や交通機関に慣れることから始めるとよいでしょう。
では続いて衣食住の各面から、実際の経費を探ってみましょう。イメージしやすいように日本円を先に表示しています。いずれも1ヶ月あたりの必要(目安)額です。
■住居
30,000円(10,000バーツ)以下で探す
タイバーツでいえば10,000バーツまでの選択となりますが、実はこの金額でも地元のタイの人からすれば決して安くはない額です。バンコク市内では3,000バーツ前後のアパートに住んでいる人が大勢居ます。5,000バーツくらいでも高めの印象になるはずです。
タイにある程度慣れている外国人ですと5,000バーツ前後のアパートに住んでいる人も多いですが(それでも充分に快適に過ごすことはできます)、初めてのロングステイということであれば、やや余裕を持たせて10,000バーツまでの予算を組めれば物件のチョイスも豊富になります。
この予算内でもBTSでいえばプラカノン/オンヌット/アヌサワリー駅などで、また地下鉄であれば日本人居住者も多いラチャダピセーク通り沿いの各駅(タイカルチャーセンター/ホイクワン/スティサン)から徒歩圏の部屋を見つけることができます。
イメージとしては30㎡前後のスタジオ(1ルーム)で簡単なキッチン設備(無い場合もあり)、ベッド、クローゼット、テーブルセット、給湯器(バスタブは無い場合が多い)、エアコンが付いています。テレビや電子レンジなどの電化製品については物件によりまちまちといったところ。
プールやフィットネスは付いていないかもしれませんが、コインランドリーや食料品や日用品を売っているショップが館内にある場合も多く、日常の生活に困るといったことはないはずです。
アヌサワリー チャイ(ビクトリーモニュメント)
※バンコクの土地勘があまりない方に
参照 バンコクエリアガイド
狙い目としては、最近バンコク市内で増加している新築コンドミニアムの賃貸用に出ている部屋があります。BTSや地下鉄の駅前ということですと家賃もやや高めなのですが、駅から少し離れると10,000バーツ前後で小面積(30㎡前後)のユニットを借りることができます。
何より部屋が綺麗ですし、最近のコンドミニアムは家具付きで販売されていることが多いので室内備品も充実しています。プールやフィットネス等の共有施設も揃っている物件が多いので、そういう意味でもお得感があります。
またBTSや地下鉄沿いにこだわらないということであれば、より広い面積(40~60㎡程度)の部屋を確保できます。荷物の多い方や同居人の居る方などにはお薦めです。ただ市内の移動にはタクシーやバスが必須になりますので、どうしても渋滞の影響を受けることが避けられません。留意点としてはスーパーマーケットやデパートの近く(出来れば徒歩圏内)の物件を選ぶと日常の買い物に便利です。
参照 バンコク滞在宿泊ガイド②~割安なアパート・コンドミニアムレンタル編~
参照 タイのコンドを選ぶ時の8つのポイント~
オンヌットのテスコロータス スーパーマーケット
30,000~60,000円未満で探す
BTSや地下鉄の前記の駅であれば、“駅徒歩1分”などの駅前物件のスタジオタイプの部屋を借りることができます。「タイでは歩くのはちょっと….」という方には最適です。またスクムビットのメインエリアのトンローやプロンポンでも築古であったり、駅からの距離がある物件ですと10,000バーツ台で探すことも可能です。
60,000円(20,000バーツ)以上で探す
タイバーツで20,000バーツ以上の予算があれば、かなりグレードの高いコンドミニアムやアパートが視野に入ってきます。ロケーションの選択肢も広がり、スクムビットやシーロムの繁華街に位置する物件も候補に。これらのエリアでは日本料理レストランや日本食材の品揃えが豊富なスーパーマーケットなどが集中しているので、タイ料理が苦手な方でも困ることはありません。また日本語の通じる歯科、薬局、クリーニング店、日本の書籍を扱う書店などもありますので、なるべく日本の生活と変わらない環境を望まれている方向けです。
住居でいえば100,000円前後~となりますがサービスアパートの滞在ならば高級コンドミニアムの住環境とホテル並みのサービス(部屋の掃除、ベッドメイキング、ランドリーサービスなど)を同時に満喫することができて、「なんでもおまかせ」の日本ではなかなか体験できない贅沢な滞在を楽しめます。
参照 バンコク滞在宿泊ガイド① 高級サービスアパートメント編
◎「バンコク大家」予算別シュミレーション【食事編】
◎「バンコク大家」予算別シュミレーション【生活編】
◎「バンコク大家」予算別シュミレーション【総合編】
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