Home » ヘッドライン, 日本とタイのニュース配信

タイのロックダウン、5月3日より段階的解除スタート~レストラン、カフェ、公園等が再開へタイのロックダウン、5月3日より段階的解除スタート~レストラン、カフェ、公園等が再開へ

[2020年5月5日(Tue) 334 views]

一部の国ではロックダウン措置を緩めて、経済活動再開の動きも出ている世界的規模での新型コロナウイルス感染事情。各国、政府内でも意見の衝突があったり国民のデモ活動が起こったりと足並みはなかなか揃いませんが、タイでは5月に入り徐々に経済活動が再開しつつあります。今回は現在に至るまでの流れを踏まえつつ、今後のタイ&タイ不動産事情についての予測をおこなってみることにしましょう。

日系スーパー店内(3月17日撮影)
日系スーパー店内(3月17日撮影)

まずはタイ(バンコク)の状況推移について簡単に振り返ってみます。
(5月3日現在。日付は通達が行われた日、通達元は各省庁・各自治体と様々で内容については訂正・修正が行われたのも多く、あくまで大まかな流れを表すものです)

3月18日
日本(地域指定あり)からの渡航者は健康診断書、海外旅行健康保険の提出が必要となる。
同日よりバンコクではバー、クラブなどの営業禁止(当初は2週間予定~現時点まで延長中)

3月21日
バンコクで22日からスーパーマーケット(食料品売り場のみ)、コンビニエンスストア、市場、薬局などを除きほとんどの施設に閉鎖指示。レストラン、ファーストフード、屋台などではテイクアウト(持ち帰り)対応は可能。同様の措置が地方でも取られるようになる。

大型スーパーでの体温チェック(3月21日撮影)
大型スーパーでの体温チェック(3月21日撮影)

3月23日
タイと隣国間の陸上移動を原則として禁止

3月24日
全土に非常事態宣言発令(26日より1か月間予定、のちに5月末まで延長)

3月25日
一部の例外を除き実質的に外国人入国禁止
スカイトレインや地下鉄乗車の際にマスク着用義務

持ち帰りの屋台は健在(3月28日撮影)
持ち帰りの屋台は健在(3月28日撮影)

4月2日
夜間外出禁止令発令(夜10時~朝4時までの6時間、5月末まで延長)

4月10日
タイ各空港への国際航空便、一部を除き着陸禁止(5月末まで延長)
バンコクでは20日までアルコール販売禁止(以降延長、5月3日より解除)

字面で眺めてみますとかなりタイトな措置が行われているように見えますが、欧米および他のアジア諸国でみられるような個人の行動についての厳しい制限はかかっていません。夜間の禁止時間帯を除けば外出も自由ですし、散歩やジョギング等の運動も可能。スーパー、コンビニなどでの買い物についても品揃えは豊富でしたし、長時間の行列もほとんど見かけませんでした。

「外に出るには許可証を必ず持ち歩くこと」
「買い出しは各世帯一人のみ」
「スーパーなども行けるのは最寄りの店だけ、自宅から〇キロ以内のみ認める」
「外出時には近寄って会話してはいけない」

等のルール(破れば高額の罰金や時には拘束)は設定されていませんので、ある種の張りつめたような気持ち~恐怖感に囚われることもなく、日々の生活を送ることが出来ている人が大半ではないでしょうか。(勿論、各企業/個人の抱える経済的問題については深刻な事例が多々あります)

持ち帰りの部屋での食事、日本人にも好まれるカオマンガイ(4月26日撮影)
持ち帰りの部屋での食事、日本人にも好まれるカオマンガイ(4月26日撮影)

現状ではタイは死亡者/重傷者が続出し医療現場が崩壊といった事態は避けられており、この未曽有の事態をうまくコントロールしているように見えます。当然、BACK TO NORMAL~経済、社会活動をどのように復活させていくのかが焦点になるわけですが、4月30日に以下の通達が為されました。ちょっと長くなりますが、英文で報道された内容(BANGKOK POSTより)は以下の通りです。

• Fresh, flea, floating and community markets, as well as walking streets and vendors’ stalls;
• Food, beverage, dessert and ice cream shops outside department stores, as well as food stalls, food trucks and hawkers;
• Retail and wholesale businesses (supermarkets, convenience stores, community shops and IT or telecom product shops, or grocery trucks);
• Recreational and sports businesses (park activities such as walking, tai chi, non-team and non-competitive sports such as tennis, shooting, archery, cycling and golfing at courses and driving ranges)
• Barbers and hair salons but only for hair washing, cutting and styling;
• Pet grooming shops and pet hotels

上記の6つのカテゴリーについては5月3日より営業再開を認めるというものです。かなり広範な業種が含まれています。依然クローズ状態が続くのは大規模商業施設(デパート、メガモール)、バーやパブなどの遊興施設、サッカーやムエタイのような身体的接触を伴うスポーツ、映画館といったところ。これらについては2週間毎に新規感染者数の推移などを見極めつつ、逐次の判断となるようです。逆に感染者数の増大が見られるようであれば、再び閉鎖の可能性もあり得るとのこと。

およそ三週間ぶりのアルコール販売規制解除当日(5月3日撮影)
およそ三週間ぶりのアルコール販売規制解除当日(5月3日撮影)

まずはコロナの第一波の襲来は食い止めた形ですが、今年後半~来年についてはどうでしょうか、これがなかなか一筋縄ではいきそうもありません。以下にタイの観光、不動産事情の行方を探っていきたいと思います。

◎タイ観光
タイは観光立国、近年は日本と並んで年間1000万人を超える中国人観光客を受け入れてきました。それだけに現状の旅行業界のダメージは激烈です。一刻も早い受け入れ再開を望んでいる人も多いのですが、パタヤなどのリゾート地で見られたような大人数でのツアー旅行はまさに“三密”の象徴。大型バスでの移動や団体さん御用達のレストランでのバイキング形式の料理提供など、以前のようなスタイルでの実施は少なくとも当分のあいだは不可能でしょう。世界の航空業界も瀕死状態で幾つかのエアラインは既にギブアップ、生き残った航空会社も採算の取れるルートのみ運行となるでしょうから、LCC利用のお得な値段でビーチへ直行というのも難しい。それでも苦労してたどり着いた海岸で水着でくつろいでいたら、「マスク着用をお願いします。隣の人と距離を取って!」といったアナウンスが拡声器から連呼される・・・本格的な観光需要回復には長い道のりが必要になりそうです。

パタヤビーチ、かつての輝きは戻るのか・・・(2014年撮影)
パタヤビーチ、かつての輝きは戻るのか・・・(2014年撮影)

◎タイ不動産
投資という観点では日本人駐在員への賃貸(コンドミニアムの区分所有)がもっともポピュラーだったわけですが、コスト削減やリスク管理の点から今後駐在員数は減少していくことになるでしょう(特に家族連れでの赴任)。結果、テナント付けについてはより競争激化の局面を迎えるはずです。外国人の入居自体についても、健康診断書の提出や入国前後の行動履歴チェックなどが行われ、レジデンスへのゲスト(部外者)入館がシャットアウトされるなど、集合住宅については縛りの多い(管理業者さんからすると手間暇が余計にかかる)ルールが一般的になることが予想されます。全体的に外国人を対象とした住居の需要は著しく低下することになるでしょう。

リゾートエリアに加えてバンコクのコンドミニアムも激安販売が始まってきました。次回以降の記事でご紹介します。
リゾートエリアに加えてバンコクのコンドミニアムも激安販売が始まってきました。次回以降の記事でご紹介します。

というわけでコロナ退散、一挙解決!というわけにはなかなかいきそうにない雲行きですが、ひとまず今週は、カフェのソファで久しぶりに“人に煎れてもらったコーヒー”を味わうことにしましょうか・・・

*本文についてはあくまで個人の見解、体験について述べたものです。最新の情報入手については下記のサイトなどを参考にされてください。

日本大使館ホームページ(タイでのコロナ感染に関する情報)
https://www.th.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

タイの英字紙
https://www.bangkokpost.com/
https://www.nationthailand.com/

タイ語新聞
https://www.matichon.co.th/

WORLDOMETERS(世界各国の感染確認者、検査数、回復者数等の数字)
https://www.worldometers.info/coronavirus/

毎日更新
バンコクマインド タイの過去現在未来と音楽書籍映画の旅

◆この記事について問い合わせる

お名前 (必須)

メールアドレス (必須)

題名

メッセージ本文

メッセージ本文

送信内容に問題がなければチェックを入れてください。



関連記事
◎ なんだ坂こんな坂~街頭デモに大洪水、今度の坂はコロナ坂~タイが直面する試練の数々
◎ ANOTHER LOOKING BACK 1985~2019 物価の推移で振り返るタイの35年間
◎ 第10回 タイ人に好かれる秘訣、教えます!~いつまでもタイ&タイ人と良い関係でいられるための“九の力”