たどりついたら、どこも雨降り~バンコク洪水事情点描 2006~2015
9月~10月は例年バンコクで雨量が多く、市内各地で洪水(冠水)が発生しやすくなる時期だ。先日(9月11日)は昼頃から豪雨となり、ごく短時間で路上に水が溢れだした。下記の画像はいずれもバンナー交差点近くのものだが、低地に水が溜まりこんでおり、それが渋滞を引き起こす結果にもなっている。
以下の画像はスカイトレインのベーリン駅直下の様子。歩道にもかなりの高さで水が押し寄せており、バスストップの椅子の上に避難したり、スカイトレインから降りたものの、路上に行けずに階段で立ち往生している様子が分る。
続いては今年3月の激しい降雨のあとのトンローのソイの模様。例年であればほとんど雨が降らない時期なのだが、まさに季節はずれの大雨といったところだ。市内中心部のアソーク、プロンポン、トンローでも冠水しやすい地域がある。
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今年は全体的に雨量が少なく、干ばつによる農作物への影響が懸念されているが、タイでは過去にも多くの洪水被害が発生している。下記は今から9年前のバンコクポスト紙の「洪水特集」、それによると1995年~2006年の10年間で50回以上の洪水が起こり、2000人以上が亡くなっている。
BANGKOK POST紙 2006年11月12日付
そして2011年にはタイ全土を襲った大洪水が発生。アユタヤやパトゥムタニの工業団地が3メートルを越える水位となり、大きな被害を被った。バンコクから避難する人も相次ぎ、一時は飲料水や食品が品薄となり緊迫した状況が続いた。(参考記事/10月30日 バンコク都心部(BTS沿線)の様子)
自宅が浸水し、避難所に詰めかけた人へのインタビューを掲載している当時の情報誌(BK MAGAZINE NO413 2011年11月)
住居選び、という観点からみると同じエリア、同じソイ(道路)内でも微妙な高低差により、冠水の程度は大きく変わるので、可能であれば雨期の状況をチェックしておきたいところ。コンドミニアムならエントランスや駐車場が車道/歩道よりも高くなっているほうが安心出来る。通常であれば1~2時間程度で水は引いていくが、一応飲料水(ミネラルウォーター)の確保は常時しておいたほうがよいだろう。また溢れだしている水は非常に汚いので、足が浸かってしまった場合は、帰宅後よく洗うことをお薦めします。
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