コンドミニアム賃貸の強敵、タイのアパートが進化している
タイのコンドミニアムを購入して、賃貸運営を考える際には2つの大きな“ライバル”があります。一つはサービスアパートメント(以下SA)、通常のホテルにはない居住性(キッチン設備付帯・リビングルームとベッドルームが独立している間取り等)に加え、従来のホテルが持つ強み(多彩なレセプション機能・居室のクリーニングサービス等)を兼ね備えた強敵です。トンローやエカマイでは新規のSAが次々とオープンしていますので、各コンドミニアムも「コンシェルジュサービス」などと銘打って、各種付帯サービスの充実に力を入れ始めています。
一方、低価格帯のコンドミニアム(賃貸)マーケットでは、無数にあると思われるアパートが最大の競争相手。バンコクではどの路地(ソイ)にも必ずといっていいほど、手頃な家賃の賃貸アパートを見かけます。
従来は「確かに家賃の面ではアパートを借りるほうが安い場合が多い。しかし部屋の造りや付帯施設の豪華さ~プールやフィットネスなどはコンドミニアムのほうが遥かに上」という“宣伝文句”が可能でした。しかしここ数年、賃貸アパートのグレードが急速に上がってきており、コンドミニアムのオーナーもうかうかとはしていられない状況になっています。今回は進化する賃貸アパートの世界を覗いてみることにしましょう。
まずは下記の画像を。
なかなかに美しい外観です。さぞかし家賃も高いであろうバンコク中心部の低層コンドミニアムかと思いきや・・・いえいえ、こちらはバンコク西部を南北に貫くシーナカリン通り近くの賃貸アパートメントなのです。
さすがにプールまでは無いものの、フィットネスやガーデンエリアもあり、住み心地もよさそうです。家賃のほうは26㎡で6500バーツ~、45㎡で8500バーツ~と割安感があります。勿論家具や電化製品も付帯していますし、何より見学したその日から(気に入れば)入居が即可能というのも手軽です。(コンドミニアム賃貸の場合にはオーナーとのやり取り、賃貸契約書の作成、インターネット環境の設定などの作業がある)
もう一件、見てましょうか。
こちらは新副都心の候補として名前が挙がっているバンナーエリアのアパート、ロビーも広々としていますし、コンビニエンスストアが1Fにあります。実際の居室のほうはどうでしょうか。
上記画像は一番小さなスタジオタイプ(25㎡)ですが、家具や電化製品も一とおり揃っています。家賃は6000バーツ(6か月以上の契約の場合。1か月~6か月未満では7500バーツ)。郊外エリアのスタジオ~1ベッドルームタイプのコンドミニアムを購入して、賃貸に出す際の家賃帯とまさにバッティングしている状況です。(ちなみにこのアパートの40㎡台の1ベッドルームは家賃12000バーツ)
従来の賃貸アパートと比して、清潔感やお洒落度が大きく向上していますし、何より物件数(室数)が多いので、コンドミニアムのオーナーさんにとっては要研究&チェックといったところでしょうか。*アパートの弱点としては駐車場のスペースが非常に限定されている場合が多いので、コンドミニアム購入の際にはパーキングの割合について、よく検討されてみることをお勧めします。
*文中の数字等は2017年6月時点のもので変更される場合があります。
関連記事
◎手頃な家賃が嬉しいタイのアパート 外国人も気軽にその日からステイOK
◎今日も闘いは続く~タイのコンドミニアム 「駐車場大戦争」
◎バンコクの見知らぬソイに誘われて ~手頃なアパートが立ち並ぶバンナー界隈の風景
|HOME| | 初心者ガイド| | ニュース| | コラム| | 購入の流れ| | 生活情報| |
