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タイのコンドミニアム~投げ売り、大バーゲンって本当にあるの?タイのコンドミニアム~投げ売り、大バーゲンって本当にあるの?

[2016年3月22日(Tue) 1,567 views]

バンコクの街を歩いていますと、よくこんな看板を目にします。

タイ不動産 デベロッパーの在庫処理

コンドミニアムの大幅ディスカウント中!数十万バーツも値引きしてます! 字面からすると確かに「お得」な印象を受けますよね。なんといっても不動産は大きい買い物ですから、なおさら気になったりします。「これはチャンス到来、結構な割引率だし」ということで購買意欲をそそられる方も居られるかもしれません。しかし「お得」というからには、その意味していることは「他の購入者より安く買えた」ということでしょう。さて、果たして本当にそうなのでしょうか?

図表A

4階建てで計12室(全て同じ間取り)の新築コンドミニアムが販売をスタートさせたと仮定してみましょう。タイのコンドミニアムでは上層階が一般的に値段が高いので、上記のように価格差をつけてみました。

図表B

販売が開始されると、通常の物件の場合は価格が安いユニットから売れていきます(ハイエンド物件、リゾート立地の場合は異なる時もあり)ので、この物件では1F全室、2F全室、3Fの1室が予約済みになったとします。売主(ディベロッパー)は売れ行き好調とみて、残りのユニットの販売価格を改定(値上げ)します。

図表 C

この価格改定後、3Fの2室と4Fの1室が売れました。残り2室となりましたが、その販売価格は再度改定(値上げ)されています。

図表D

2回目の価格改定後、4Fの1室がこの値段にて予約済みに。その後建物の工事は進捗・完成し、入居もスタートしました。残りの1室を早く売りさばきたいディベロッパーはこのような文言で広告宣伝を行います。「残1室 ラストチャンス!200→175 大幅割引中」 この段階でも170→200と(もとの)販売価格を上げています。

さて、ではこの「175」という数字で購入した場合は本当に得をしたと言えるのでしょうか?上記図表の流れを見て頂ければ分かるとおり、他の購入者は全ての人がこの価格以下で各部屋を手に入れています。賃貸や将来の転売を考える際には当然、各自の購入価格を基に計算が為されるでしょうから、この“大幅割引”で買った人は、その意味でも他の購入者と比して、マイナススタートとなってしまいます。

しかし、そうであればこのような疑問も沸いてきます。「売り出し時の価格よりも安い価格で買えていれば、それは「お得」と言えるんじゃないの?」 確かにそうです、この物件の場合ならば1Fの部屋を90や80、4Fの部屋ならば110や120といった数字で買える、という状態です。ただ仮にそういうケースがあったとしたら、年々不動産価格の上昇しているタイにあって、極端に不人気(何か決定的なネガティブな要因がある)な物件(ないしはユニット)の可能性も考えなくてはいけない、ということです。

10%利回りを告知した不動産広告

個々の購入者の自己都合(ローン審査が通らない、海外転居など)によるケース(上記画像参照)もありますので一概には言えませんが、先頭の画像のような“目立つ、大きな広告”でディスカウントを強調しているような場合は 、見た目の価格差(による割安感)のみにとらわれることなく、過去に遡っての価格&販売状況の推移にも気を配ったほうが、本当にお得な買い物に繋がるように思います。じっくり構えて、狙っていきましょう!

パタヤ ジョムティエンのコンドミニアム


*使用画像は本文と直接関係の無いイメージ写真です。

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