バンコク大家によるディープ分析~いかにしてタイのコンドミニアムの値段は上昇するのか?⑤
今回は、いかにして上昇するか?ではなくて、いかにして上昇しないか?という、いわば番外編をお届します。タイの新築コンドミニアムは概ね、先行予約~建設開始~建物完成~築数年程度は価格が上がっていくことが多いのですが、勿論100%の物件に当てはまるわけではありません。今回は“そうはならなかったプロジェクト”について、みていくことにしてみましょう。
物件名は CITY HOME@SRINAKARIN、大手スパライ社の手掛けた物件で、シーナカリン通りとスクムビット ソイ105(ソイ ラサール)の交差点近くのロケーションです。12階建て複数棟の大型物件ですが、ユニットタイプは全て約30㎡の小ユニットのみで構成されています。(プール、フィットネス施設あり) アクセスについてはスカイトレインや地下鉄各駅からは距離があるので、車またはバイク保有かタクシー、バス利用ということになります。
物件の完成は2012年中頃でしたが販売は2010年よりスタートしていました。以下に販売価格の推移を追ってみます。
2010年8月の価格表
2012年8月の価格表
2013年8月の価格表
物件本体自体の価格が安いということもありますが、各ユニットの値上がり幅は数万~十万バーツ前後といったところで、それほど大きな数字ではありません。直線距離にすると僅か4~5キロ程度ですが、2011年に開通したスカイトレインの延伸線ベーリン駅近くの物件群の同時期の上昇率と比較すると、かなりの差を感じます。下記の価格表はベーリン駅から700~800メートルに位置する、ある物件(現在は完成済)の価格表です。
2010年8月(503、505のユニットで107万9000バーツ)
2012年1月(504のユニットで158万640バーツ)
同階、同タイプのユニットで短期間のうちに数十万バーツの上昇を記録していることが分ります。こうしてみていくと改めて、スカイトレイン&地下鉄沿線の近距離ロケーションであることは、物件選択の際の大きなポイントの一つであることがいえそうです。
*上記については単に価格の推移のみについて記述したもので、物件自体の優劣(グレード)について述べたものではありません。
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