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大都会バンコクのhigh&low~あらゆる人が集う街大都会バンコクのhigh&low~あらゆる人が集う街

[2017年8月8日(火) 445 views]

故黒澤明監督の作品で「天国と地獄」(1963年)という映画をご存知の方は多いでしょう。歴史物でなく現代(映画が作られた当時)を舞台とした作品としては特に親しまれている1本だと思います。作中では三船敏郎演じる富裕層とそうでない(と少なくとも自分で思っている)山崎努の演じる犯人役との一騎打ちという構図が展開していきますが、この英訳はheaven&hellではなく、high&lowとなっています。

黒沢明の書籍画像

その日本語での意味合いはというと、「身分の高きも低きも」「あらゆる階級の(人たち」(引用/Weblio)となっていました。この映画では人間描写のみならず、山の手(丘の上にある豪邸)と下町(安アパートなどが密集する下町)との風景対比も徹底的に描かれていましたので、なかなかに的を得た英語訳と言えそうです。

先日、この作品をDVDで見返していて「バンコクという街のhigh&lowはどのようなものか」という思いがふと頭に浮かびました。(映画でのロケは主に横浜が中心となっています) つまり明確な区分けによる「土地柄の差」が存在するのか?といった意味合いです。

タイの地図画像

例えば同じアジアの都市でセブ市(フィリピン)を例にとってみると、豪邸の多い丘陵地帯、Sモールや商店が多く賑やかなエリア(フォンテオスメニアの辺り)、南の港湾地区と、くっきり「街の表情」が異なっているように感じます。

ではバンコクはどうでしょう?勿論、個々のエリアの名称から想像されるカラーはあります。スクムビットと言えば外国人が多い、トンローと聞けば日本人が多い、アーリーであればタイ人の富裕層が多い(参考記事/バンコク市内有数の“ハイソな街並み” アーリー界隈の新規&完成済み 2プロジェクト)、ラムカムヘンであれば学生の街(参考記事/タイ不動産投資 次の狙い目は?バンコク首都圏新線 オレンジラインに注目~沿線には大学や商業施設が多数)等々・・・

バンコクエリアに溢れる物件のリーフレット

ただこれらの地域差や特性の違いというものは、きっちりと線引きをされて構成されたというより、街を組み立てるパーツ(とでも言えばいいのでしょうか、自然、人、建築物など全て)が入った大きな袋をいっきに地面にぶちまけて、「さあ、思いのままに育っていけ!」とサイコロが振られて、現在も成長し続けているひとつの巨大な生き物のような感触を覚えます。

バンコクは高低差が少なく、坂と呼べそうな傾斜を持つ道路はまず見当たりません。ですので、黒澤映画で描写されていた“下町を見下ろすようにそびえ立つ高台の豪邸”といった風景もありません。2011年には数十年に一度という規模の大洪水があったのですが、バンコク各地に点在する高級住宅街の多くも、等しく水害の影響を受けました。もしバンコクの街に高低差があったら(ちょっと小高い丘陵エリアがあるなど)、この大都会の不動産シーンは随分と異なったものになっているはずです。       

バンコク大家が行く~5年前に70万バーツ(当時 約200万円)で売り出された格安コンドミニアムの今を現場検証

上記の記事は、いわゆる激安~格安コンドミニアムの訪問レポートですが、周辺には“超”という形容をつけても良いであろう、ハイエンドの戸建て分譲地やタイ国内有数のインターナショナルスクールが建っていて、一帯はまさに“ごった煮”の世界です。

再開発されているバンコクの物件

ただ近年のバンコクは数々の再開発計画が発表されたり、名物ともいえる屋台街があちこちで消えていったりしているのも事実。クリーンでモダン、お洒落なモール(画一的とも言えそうな)が次々と誕生しています。こういった流れは観光客の多い中心部の繁華街から、郊外地区にも急速に広まっています。この大都会が10年後、30年後にどのような変貌を遂げているのか、あれこれと想像を巡らせてみるのも一興かもしれませんね。

大都会バンコクの上空からの画像

“ごった煮”、といえば同じく黒澤監督が手掛けた「どですかでん」(1970年)という作品があります。緻密に構成された「天国と地獄」とは全く肌合いの異なる映画で、監督のフィルモグラフィーのなかでも異色の位置にあるように思いますが、何故かこの映像を見ていますと、「バンコクの匂い」~それも失われつつあるかもしれない類の~を濃厚に感じたりします。「七人の侍」や「羅生門」のような大傑作、有名作というわけではないのですけれども・・・

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